スポンサーリンク

スクラムでいつも喋る人・喋らない人への対策|全員の意見を引き出すファシリ術

スクラムでいつも喋る人・喋らない人への対策

スクラム開発では、プランニングやレトロスペクティブなど、しゃべる機会がたくさんありますが、
「喋るのは大体いつも同じ人」、「喋らない人はいつも喋らない」となることはありませんか?

実際に私はそのようなケースを見ることがあり、その対策を考えたりしていたので、紹介しようと思います。

喋る人は基本的に問題なし

まずですが、いつも喋るメンバーについては、基本的に問題ないと思います。

理由としては、その人がいつも喋っている理由は、他の人が意見を言わないから、代わりにしゃべるケースが多く感じます。
独りよがりで、自分勝手に喋るような人は、稀なのかと思います。

日本人は、協調しようとしたり、不安があると失敗を恐れて発言しない、といったような傾向があるので、対策すべきは喋らない人に向けて考えるのが重要だと思います。

いつも喋っている開発メンバー視点での対策

まずはいつも喋っている側の開発メンバー視点での対策になります。

無理に対策する必要はない

開発メンバーは、無理に対策する必要はないと思います。理由は、コミュニケーションの問題を改善するのは、スクラムマスターの役割だからです。

もし、喋らない人に対して、否定的・高圧的な態度をとったり、
自分勝手に一人でずっと話続けたりしているような心当たりがあれば、それは問題です。

そうではないのであれば、喋らない開発メンバーに対して、あれこれ改善を考えたりして、
こちらがストレスをため続けるのはよくないので、ほどほどの対策でよいと思います。

スクラムマスターに相談

一番の対策としては、スクラムマスターに相談することです。

開発者観点とは別の視点で見てもらい、コミュニケーションに問題があるのかどうかを見てもらうのが重要です。

それで、スクラムマスターが「改善したほうが良いね」という風に合意を得ればそれで充分だと思います。
あとは、とりあえずはスクラムマスターにお任せで良いと思います。

喋らない人にも意見は聞く

喋る側の人が気を付けることとしては、自分だけで話を進めるのではなく、

  • 「○○さんはどう思いますか?」
  • 「他に気になる点はありますか?」

など、周囲に話を振っておくことが重要です。

なぜ重要かというと、スクラム開発は、特定の人が常にアプローチを決定したりするのは非推奨です。
チームで決定することが重視されます。

そのため、形だけでも喋らない人にメンバーと合意を得ておくことで、
もし、問題や障害などが発生したときは、決定した人ではなく、チームの責任になり、責任を分かちあうことができます。

「特に意見ないです」というようなことを、言われるかもしれませんが、重要な決定事項などを決める場合は、とりあえずはチームとして他に意見がないかは確認しておきましょう。

言葉遣いなどに気を付ける

あとは、いつも喋らない人に対して、イライラすることもあるかもしれませんが、
感情的にならないように、言葉遣いなどは気を付けましょう。

いつも喋らない人が発言したときに、強く否定してしまったりすると、萎縮させてしまう可能性があります。
また、乱暴な発言した場合、シンプルにパワーハラスメントと取られるリスクもあるため、気を付けましょう。

スクラムマスター視点の対策

スクラムマスターは、このようなコミュニケーションの問題を改善する役割ですので、その具体的な対策を紹介していきます。

発言のバランスを調整する

一部のメンバーだけが話している場合は、

  • 順番に話してもらう
  • ラウンドロビン形式を採用する
  • 発言時間を意識する

など、ファシリテーションによって参加しやすい場を作ります。

否定しないこと

発言を否定されたり遮られたりすると、さらに喋らなくなります。
スクラムマスターは、

  • 人の話を最後まで聞く
  • 否定から入らない
  • 意見を歓迎する姿勢を示す

ことで、安心して話せる環境を作るのがよいです。

個別に状況を確認する

発言が少ない理由は、

  • 会議が苦手
  • 内容を理解できていない
  • 遠慮している
  • 他のメンバーに圧倒されている

などさまざまです。
まずは、相手の考えや状況を理解し、そこからどのように改善していくかを一緒に決めていくのがよいです。

まとめ

スクラムでの発言の偏りは、日本の組織ではよくある課題です。大切なのは、喋る人がストレスを溜め込むのではなく、役割に応じたアプローチでチーム全体のコミュニケーションをしていくことです。

今回ご紹介した対策をまとめると、以下のようになります。

立場 意識すること・具体的なアクション
いつも喋る開発メンバー一人で抱え込まず、まずはスクラムマスター(SM)に相談する「〇〇さんはどうですか?」と話を振り、チームの合意を作る言葉遣いに気をつけ、相手を萎縮させないようにする
スクラムマスター(SM)ラウンドロビン(順番発言)などで発言のバランスを調整する絶対に否定しない、安心して話せる「場」をファシリテートする個別に話を聞き、喋らない背景(理由)に寄り添う

「一部の人だけが喋る=その人が悪い、喋らない人が悪い」ではありません。仕組みとファシリテーションで解決できることはたくさんあります。ぜひ、できるところから試して、よりフラットで強いスクラムチームを目指してみてください!