スポンサーリンク

C#でenum(列挙型)を使って読みやすいコードを書く方法

C#でenum(列挙型)を使うことで、コードの可読性や保守性を高めることができます。この記事では、初心者向けにenumの基本的な使い方と、実務での活用ポイントを解説します。これからC#を学ぶ方や、業務コードをより分かりやすくしたい方におすすめの内容です。

enum(列挙型)とは?

enum(列挙型)は、名前付きの定数をグループ化するためのデータ型です。数値の意味を明確にし、コードの可読性を高める役割を果たします。

enum Status
{
    Pending,
    InProgress,
    Completed,
    Canceled
}

このように、Statusという名前のenumを定義することで、0, 1, 2といった数値を直接扱う代わりに、意味のある名前で状態を表すことができます。

enumの基本的な使い方

Status currentStatus = Status.InProgress;

if (currentStatus == Status.InProgress)
{
    Console.WriteLine("処理中です。");
}

このようにenumの値は定数として扱えるため、読みやすく間違いが少ないコードになります。

enumの数値(整数値)を指定する

デフォルトでは、最初の要素が0から順に1, 2, 3と自動的に番号が振られます。必要に応じて、明示的に値を設定することも可能です。

enum ErrorCode
{
    None = 0,
    NotFound = 404,
    ServerError = 500
}

enumを文字列として表示する

Console.WriteLine(currentStatus.ToString()); // "InProgress"

ToStringメソッドを使うことで、enumの値を文字列として取得できます。ログ出力やUI表示に便利です。

文字列からenumに変換する(TryParse)

ユーザー入力や設定ファイルなどから文字列で受け取った値をenumに変換するには、Enum.TryParseを使います。

if (Enum.TryParse("Completed", out Status status))
{
    Console.WriteLine(status); // Completed
}

enumを使うメリット

  • コードの意味が明確になる:数字ではなく名前で状態を表せる
  • 間違いが減る:許可された値のみ使用されるため、バリデーションの手間が減る
  • 変更がしやすい:状態の追加・削除が一か所で済む

よくある実務でのenumの用途

  • ステータス管理(例:注文ステータス、処理状態)
  • エラーメッセージの種類
  • ユーザー権限レベル
  • APIレスポンスの状態

まとめ

C#のenumを使うことで、コードの意味が伝わりやすくなり、保守性の高いアプリケーションを構築できます。特に複数の状態を管理する必要がある場面では、enumは非常に有効な手段です。

初心者のうちからenumに慣れておくことで、実務コードにもすぐに応用できます。今回紹介した使い方を参考に、自分のプロジェクトでも活用してみてください。

.NET
スポンサーリンク
シェアする
trelab