Angularのルーティングによるリダイレクトについて
Angularのルーティングでは、特定のURLを他のURLにリダイレクトすることができます。リダイレクトは、非推奨のURLや特定の条件に基づいてユーザーを適切なページに誘導する際に役立ちます。本記事では、AngularのRouteでリダイレクトを設定する方法を詳しく解説します。
リダイレクト設定の基本
リダイレクトは、redirectToプロパティを使って設定します。リダイレクトでは以下のようにredirectToとpathMatchプロパティを指定します
{ path: '旧URL', redirectTo: '新URL', pathMatch: 'full' }
- path: リダイレクト元のURLを指定します。
- redirectTo: リダイレクト先のURLを指定します。
- pathMatch: マッチ条件を指定します。
- full: パス全体が一致した場合にリダイレクト。
- prefix: パスの先頭部分のURL構成が一致した場合にリダイレクト。
- 例:pathが”old”の場合、old-pageは対象外で、old/1/pageは対象。
リダイレクトの例
http://example.com/old-firstにアクセスした際に、http://example.com/firstにリダイレクトする設定です。
export const routes: Routes = [
{ path: 'first', component: FirstComponent },
{ path: 'second', component: SecondComponent },
{ path: 'old-first', redirectTo: '/first', pathMatch: 'full' }
];
複雑なリダイレクトを行う
RouteのredirectToには、パス名を設定する代わりに、RedirectFunctionを設定することで複雑なリダイレクトを設定できます。
RedirectFunctionの定義
公式ドキュメントより、以下の定義内容となっていることがわかります。
公式:https://angular.jp/api/router/RedirectFunction?tab=api
type RedirectFunction = (
redirectData: Pick<
ActivatedRouteSnapshot,
'routeConfig' | 'url' | 'params' | 'queryParams' | 'fragment' | 'data' | 'outlet' | 'title'
>,
) => string | UrlTree
複雑なリダイレクトを設定する
例えば、queryParamsを使い、特定のクエリパラメータが設定されているかどうかを条件にして、ルーティングを制御することができます。
また、このFunction内の処理でサービスをinjectして使ったりすることで、ルーティングをカスタムできます。
export const routes: Routes = [
{ path: 'first', component: FirstComponent },
{ path: 'second', component: SecondComponent },
{
path: "old-first",
redirectTo: ({ queryParams }) => {
const userIdParam = queryParams['userId'];
if (userIdParam !== undefined) {
return `/first`;
} else {
return `/second`;
}
},
},
];